Chessmate

ロンドン・システム

ロンドン・システムでは、e3で対角線を閉じる前に白の黒マスビショップをf4へ展開します。Bf4、e3、Nf3、c3、Nbd2、Bd3は出発点にすぎません。コースでは、この形を保つ場面と、黒の早い...c5、...Qb6、...Bf5、...g6に合わせてプランを変える場面を区別します。

練習できるコース

ロンドン・システムで実戦に出やすい分岐、応手、ラインをコースごとに整理しています。

ロンドンの配置は出発点

1.d4 d5 2.Bf4 Nf6 3.e3 e6 4.Nf3 c5 5.c3 Nc6 6.Nbd2と進んだクラシカルなロンドンの配置。

ロンドン・システムでは通常、白がd4、e3、c3にポーンを置き、黒マスのビショップをポーンチェーンの外のf4へ出します。Nf3、Nbd2、Bd3と続くコンパクトな配置は、さまざまな手順から同じ形へ入りやすいのが特徴です。

見慣れた形でも、すべての手が自動的に決まるわけではありません。黒は...c5でd4を攻撃し、...Qb6でb2へ圧力をかけ、...Bf5でビショップの配置をまね、あるいは...g6でフィアンケットします。黒の選択ごとに白の次の課題も変わります。相手の手にかかわらず同じ配置を再生するのではなく、方針が変わる局面を練習しましょう。

e3より先にビショップを展開

白が早くBf4と指すのは、e3によってc1–h6のダイアゴナルが閉じるからです。f4のビショップはe5を支配し、ロンドンでよく現れる中央の拠点を支えます。その後の配置でd4を守り、キングサイドを素早く展開します。

手順は重要です。Nf3を早く指しすぎると...Nh5を許す一方、Nf3を遅らせればb6のクイーンにQb3で向き合えることがあります。コースでは両方の手順を扱います。どの駒を先に出すかは盤面から判断してください。

クラシカルはe5を軸に組み立てる

黒が...c5...Nc6...Bd6と指したら、白はBg3でf4のビショップを残せます。後にg3で交換されればhファイルが開く可能性があり、早くd6で交換すると黒のクイーン展開を助けてしまいます。Bg3と退くことで、どちらの選択肢も残せます。

中心となる方針はNe5です。黒が...Bxe5でナイトを交換すれば、dポーンでe5に取り返し、f6のナイトを追いながらh7へのQh5を開けられます。ロンドン・システムのコースでは、この配置から具体的な攻撃へつながる手順をインタラクティブなサンプルラインにしています。

早い...Qb6で手順を変える

...Qb6の後、黒はb2を攻撃しながらd4への圧力も強めています。

早くb6へ出たクイーンは、f4のビショップが守らなくなったb2のポーンを攻撃します。白は通常の配置を終える前に、この脅威へ対応しなければなりません。Qb3でクイーン同士を向き合わせ、黒が...c4でスペースを取れば、Qc2でセンターを見ながら安全な位置へ移れます。

この分岐は、ロンドンを理解しているのか、駒の置き場所だけ覚えているのかを試します。Nf3、Bd3、キャスリングは引き続き自然な目標ですが、まずb2とクイーンの経路を処理します。コースには、黒が欲張って...Qxb2と取った場合に、白がNc3、Nb5、Rb1でクイーンを追うポイズンド・ポーンのラインも含まれます。

同型のビショップにはc4

黒が早く...Bf5と指したため、白はc3ではなくc4を選んでいます。

黒は...Bf5で白のBf4をまねることができます。いつものc3のピラミッドを作ると、黒にも同じ構造の楽な形を与えてしまうため、白はc4でd5へ挑みます。局面は穏やかなロンドンより、クイーンズ・ギャンビットに近くなります。

Qb3はb7とd5へさらに圧力を加えます。b3でクイーン交換になれば、axb3によって白は開いたaファイルと、b4でスペースを取れるクイーンサイドのポーン多数を得ます。双方のビショップがポーンチェーンの外に立っている形を見たら、黒に楽な同型を完成させる前にポーン構造を変えましょう。

インディアン型には広いセンター

...g6...Bg7に対し、白はNc3とe4で広いセンターを作ります。

黒がキングサイドをフィアンケットすると、黒マスへの圧力が変わります。機械的なBd3は...g6で追われることがあるため、白はビショップをe2へ置くか、Nc3とe4の形へ切り替えます。後者では、ロンドンのビショップを固定したポーンピラミッドではなく、広いセンターの支えに使います。

Nc3とe4の後、白はクイーンサイドへキャスリングし、f3とh4で攻めることがあります。黒がクイーンやバックランクの扱いを誤れば、すぐe5と進める手も戦術的になります。鋭いラインですが、クラシカルなロンドンとは分けて練習してください。共通するのはe3より先のBf4であり、ほかの駒を必ず同じマスへ置くことではありません。

最初に練習する内容

まずロンドン・システムのコースのクラシカルなインタラクティブサンプルから始めます。基本配置、Bg3への後退、e5の拠点、Qh5の攻撃を一つのラインで学べます。

  • b2への圧力で手順が崩れるなら、...Qb6とポイズンド・ポーンのラインを加える。
  • 同型の構造で方針を失うことが多いなら、ミラーラインを学ぶ。
  • ...g6には自動的なBd3ではなくNc3、e4、Be2を思い出せるよう、別の分岐として練習する。
  • ...Bg4...Nh5のラインで、f4のビショップを退く、交換する、hファイルを開かせる各条件を学ぶ。

黒の配置ごとに、見て分かる合図と一つの応手を結びつけると、ロンドンは覚えやすくなります。基本構造は保ちつつ、盤面に理由が現れたときは方針を変えてください。

ロンドン・システムをマスターする

ロンドン・システムを、名前だけ知っている定跡から盤面で思い出せる手に変えます。

トレーニングを始める